詩　〜目覚め〜

暖かな空気
身体の内も外も動き出し
力が湧いて
駆けていく

四季が廻り
また目覚めると
以前より一段高い丘にいるのだな

花が咲き
蜂も
蝶も
鳥も群がってくる
人もまたその姿に惹かれ
川岸に立ち
上を眺める

両手を伸ばし
つま先で立って
その光景を媒体に焼き付けんと
励む人の姿もあった

命の目覚め
それは躍動
それは温もり
それは壮麗

春に生まれた人よ
春と呼ばれる人よ
多くの命を呼び覚まし
その命の群れを
胸に抱いて行くのだな