年老いた祖父母

ハモニーさん、画面は見えていますか?

見えてるよ。感染症が流行って以来、急速にビデオ通話が進んだね〜。もうあらゆる会話がこれでいいわ。わざわざ話すために出かけるの面倒だし、私は一人で勉強もできるもん。

時間が節約できたり、こうやって国をまたいでも話せるとかメリットも大きいけど、些細なことについてその場でさっと会話を始められないというデメリットもありますよね。

いや、あまりに軽〜く話しかけられても、せっかく集中して取り組んでるのにっていう時ってあるじゃない。
と、そんなことより、お金持ちの息子は羨ましいわ。海外でバカンスしてるなんて。

バカンスではなく、親の都合です…。
海外に来てから、祖父母と話す機会が多くなりました。なんだか、祖父母は以前日本で会った時に比べて幼子のような無邪気な印象を受けます。昔は引き締まっていた精神が緩んだように見えるというか…。
反応が良くて笑顔で可愛らしく見えますが、どこかはかなさを感じてしまって、会話しながら複雑な気持ちです。

人生の最後の輝きって感じするよね…。もうじき先祖たちに連なるんだなあって感じちゃう。

うん。なので、最近はいつも一言でも神様を信じるように伝えるよう心がけています。
とはいえ、どこまで真剣なものとして受け止めてくれているのやら…。キリストについて伝えてもどれくらい理解できているんだろうって。

「永遠の命とは神と神が遣わしたキリストを知ることである」ってやつね(ヨハネによる福音書17:3)。
私がイエス様や神様を信じてるから家族もそれでOK、なんてならないものかなあ。

先祖の救い、なんとももどかしい部分ですね。

ν(ニュー)さん、ハモニーさんの方から参加されたんですね。

え…?私にはチャーチル君の横にいるように見えるんだけど…。

まあ、よしとしようではありませんか、どちらにいても、あるいはどちらにもいるとしても。霊は複数の場所に同時に現れることができるのですから。
お二人とも先祖の救いについて知りたそうなので、少しだけこれについて語ってみましょうか。

お願いします。
この世で生きる時が機会である

まず、神とイエスを愛しておられるお二人を神もイエスも愛しておられます。そして、神は先祖の時からお二人の誕生に御心を置かれて働きかけておられるので、そんなお二人を愛して育てられたご家族のことをも神とイエスは愛しておられます。
このような大きな前提があったうえで、最終的には個々人がこの世で、あるいはあの世で救い人の御言葉を聞いて行うとおりに霊が変化して、神に近づいていくことになります。

あの世でも義を行う機会はあるんですか?

はい、あるにはあります。ただ、この世で義を行うよりは難しいです。
人には肉と魂と霊があるのはNHCで習いましたね?

はい!霊は神様と同じ存在で、肉体の一生をかけて考えや行いのとおりに体質がつくられるもの、魂は夢で見える自分の姿であり、肉と霊の中間の霊体で、考えや行いによって都度変化している存在だと習いました。
肉体が死ぬ時には心と魂が霊と一つになって、そうやって肉体の記憶も意識も持って永遠に生きていくんだと。

そのとおり、よく覚えていますね。
霊界において学ぶことが難しいのは、肉体が死ぬまでに既に百年にも及ぶ歳月を生きたため、霊の体質が肉体で築いてきたとおりに固まってしまっているからなのです。

なるほど、死んでからでも霊で御言葉を聞いて義を積むことはできるけど、肉体ほど反応が大きくたくさん行えるわけではないんですね。この世で生きる時間が貴重です。
ひとまず、祖父母については霊界でも希望がないわけではないと分かって安心しました。
人生における成功とは

皆子供の時があったし、夢を追いかけて走り回った期間もあったし、子供を産んで育てた時もあったんだろうけど、結局皆肉体の人生は終わりがあるのよね…。
一体何をしたらこの人生は成功と言えるんだろう。

いろいろな答えはあるでしょうが、ここではキリストに出会い、神について知り、神が願う創造の目的のとおりに神を愛して救いを受けて生きたなら、それ以上の人生における成功はないとお伝えしておきます。
たとい人が全地をもうけても自分の命を失ったら何の得があろうか
マタイによる福音書16:26
二千年前にイエスが語られたこの言葉は今に至るまで変わることがありません。富を蓄えるからといって死を避けられるわけではなく、お金持ちも何一つ特別なことはないのです。
ただ永遠な命の問題を解決してこそ肉体が死んでも霊が命に入り、永遠に享受して生きることができるのです。

アーメン。根本的なところをおさえられたら、あとは神様が下さった個性を使って、都度神様が願われることを行って生きていきます。