詩『表と裏』

表では
問題を前に
ぐるぐる
ぐるぐる
さまよって
取っ掛かりもなく
時間ばかりが過ぎていく

裏を見ると
罪の縄目に
ぐるぐる
ぐるぐる
縛られて
身動きできず
時間ばかりが過ぎていく

ああ
問題は裏にあったのだ

急いで神を呼び
己の過ちを告げるなら
縄目が
ぱらぱら
ぱらぱら
解け落ちて

表の問題も
ぱらぱら
ぱらぱら
解けていく

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