忘れられる恵み
聖書でソロモンが恐らくアベルの町を救った女性について（サムエル記下20:14-22）、
知恵のある者が一つの町を滅亡から救ったが、その者の名前を憶えている者はいなかった
伝道の書9:14-15
って言ってるんだけど、町の人たちってずいぶん薄情じゃない？女性だからナメられたのかしら？
僕もそう思います。「町を救った」というのはその内に住んでいる人々の命が救われたことなのにって。
ただ、女性だからというよりは、直後には
しかしかの貧しい人の知恵は軽んぜられ、その言葉は聞かれなかった。
伝道の書9:16
とあるので、「貧しかったから」と言っているように思えます。
でも一応人々はその人の話を聞いて行動を起こしていますから、それだけでもないと思います。
城壁が崩されて兵士が攻め入ってきて自分の命を奪うという深刻な害が及ぶ前に助かったがために、人々はその出来事もそのうち忘れ、女性の名前も完全に忘れ去ってしまったんじゃないかと。
残念ながら、人は意外と簡単に恵みを忘れてしまうものです。
あ、ν（ニュー）さん。
きっとまたこの事に関して何か伝えたいことがあるんですよね？
ええ、それはもう、目に余るものがありますので。
というわけで早速始めます（変身）。
アベルの町の人々が女の名前を覚えていなかったと言いますが、決して驚くべきことではありません。
なぜなら、人々もまた日常において車の接触事故やその他多くの事故に見舞われそうになりますが、自身に危害が及ばなければその場で一瞬冷や汗を掻くものの、翌日になればもはやその事を覚えていないことがほとんどでしょう。
う…、それはそうかも…。
人々は神は見えないし、何をしているのか分からないと言います。また信仰を持っていても何を祈ってよいのか分からないとよく言います。
なるほど、こうした一つひとつを神様が助けられているのに、僕たちは多くを気に留めずに生きているということですね。
そのとおりです。実は少し意識を神に向けるだけでも神に感謝すべきことは無数にあるのです。
危ういところを助けてもらった、困難な目標を多くの偶然により達成できるようにしてくださった、それらの大小の恵みを積み重ねていくことで人は神と経緯、そして愛を築いていくことになるのです。
永遠な恵み
そう言えば、イエス様が
邪悪で不義な時代は、しるしを求める。しかし、預言者ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。
マタイによる福音書12:39
っておっしゃってましたね。
人々が奇跡ばかり見ようとするけど、目の前で昔の預言者たちも待っていたイエス様が人々を神様の子供にするような新しい福音を伝えていらっしゃるという奇跡と幸せに気づけなかったんですよね。
僕たちがこうしてNHCで御言葉を学んで神様について知って、実際に体験して信じるに至ったことも、実は大きな恵みですね。
お二人とも、エクセレント。
この世で知恵のある人は多いです。若くし事業に成功して巨万の富を築いたりもします。しかしそれらの活動をもって人生を使い果たしたところで、便益を得た人々は一時の楽しみを得るばかりですぐに忘れ去ってしまいます。
NHCが所属するキリスト教福音宣教会を作った鄭明析先生も
まずはあなた自身を救いなさい。そうして救いを受けたなら次はあなたが人々を救いなさい
っておっしゃってましたが、肉における助けというのは、肉を存在させる上ではなくてはならないものだけれども、それだけでは一生をかけて残るものは何もないってことなんですね。
左様です。したがって、まず初めに、人が生涯を通じて農作をし、肉の命が尽きる時には永遠に享受することになる根本の救いについて知らなければならないのです。
根本的なことを分かったうえで社会で活躍したらとても有意義な人生になりそうですね。
では、私はまた悩める人に聖書を教えに行きますので、このへんで。
